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- トリナー工法(三層構造遮水壁工法)
![](../images/i_genichi_1.png)
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![](../images/i_offsite_2.png)
信頼性の高い三層構造遮水壁による封じ込め技術
トリナー工法は、汚染土壌を遮水壁内部に封じ込めることにより、周辺土壌・地下水への汚染物質の溶出を防止する鉛直遮水壁工法です。
トリナー工法は、ソイルセメント地中連続壁工法と鉛直シート工法の2つを組み合わせることによりそれぞれの特長を併せ持つ、より高い信頼性を有する鉛直遮水壁工法です。
※“TRINER”は、TRIPLE LINERを組み合わせた造語で三層構造遮水を意味しています。
トリナー工法の概念図と流れ
トリナー工法は、地盤を溝掘削し、溝中にソイルセメント地中連続壁を構築します。
次に鉛直シートを打設し、ソイルセメント地中連続壁に鉛直シートを挟み込むサンドイッチ構造の遮水壁を構築する工法です。
![トリナー工法概念図と流れ(1.地盤を溝掘削、2.ソイルセメント地中連続壁を構築、3.鉛直シートを打設、4.サンドイッチ構造の遮水壁を構築)](images/triner01.jpg)
トリナー工法の特徴
- 特徴1
- 信頼性の高い遮水壁が構築できます。
また、地震等による地盤変形が生じても三層構造による遮水効果が十分発揮されます。 - 特徴2
- 無振動・低騒音工法であり、市街地での施工に適しています。
- 特徴3
- 遮水壁の難透水層への根入れが確実にできます。
- 特徴4
- あらゆる地盤に適用できます。
従来工法とトリナー工法の性能比較
ソイルセメント地中連続壁工法と鉛直シート工法の各々の特長を生かした工法がトリナー工法です。
従来工法 | トリナー工法 | ||
---|---|---|---|
![]() ソイルセメント地中連続壁 |
![]() 鉛直シート |
![]() 三層構造壁体 |
|
化学的安定性 | △ | ○ | ◎ |
力学的剛性・強さ | ○ | △ | ◎ |
均質な遮水性 | △ | ○ | ◎ |
トリナー工法の標準組み合わせ例
用途や地盤に応じて最適な組み合わせを選択できます。
![トリナー工法の標準組み合わせ例](images/triner05.jpg)
※TRD、ジオロック、シートウォール単独でそれぞれを使用することが可能です。
施工機械および施工断面(TRD工法 + ジオロック工法の例)
ジオロック工法によるジオロックシートとTRD工法によるソイルセメント地中連続壁の施工例をご紹介します。
![施工機械および施工断面(TRD工法 + ジオロック工法の例)](images/triner06.jpg)
施工手順(TRD工法 + ジオロック工法の例)
TRD工法とジオロック工法の施工は、原位置土を混合攪拌してソイルセメント連蔵壁を造成します。その後、ソイルセメント地中連続壁の造成と並行し、壁が硬化する前にガイドフレームにより鉛直シートを挿入します。これにより、三層構造遮水壁が完成します。
手順1:ソイルセメント地中連続壁の造成
![ソイルセメント地中連続壁の造成](images/triner07.jpg)
- チェーンソー型のカッターを難透水層まで掘り下げます。
- カッターを横移動させながらセメントスラリーを注入し、原位置土を混合攪拌してソイルセメント連続壁を造成します。
手順2:シートの挿入
![シートの挿入](images/triner08.jpg)
- ソイルセメント地中連続壁の造成と並行して、壁が硬化する前にガイドフレームにより鉛直シートを挿入します。
- 鉛直シートを残置し、ガイドフレームを引抜きます。
手順3:三層構造遮水壁が完成
![三層構造遮水壁が完成](images/triner10.jpg)
- 鉛直シートを残置して、ガイドフレームを引き抜いたら三層構造遮水壁が完成となります。
トリナー工法の遮水効果
トリナー工法施工後の水位等を長期間モニタリングし、効果の確認を行っています。
その結果、遮水効果が充分に継続していることがわかります。
![トリナー工法の遮水効果](images/triner11.jpg)