事業紹介

緑化(森づくり)Greening (forest making)

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不動テトラが目指す「郷土(ふるさと)の森づくり」

多様性に富んだ自然林の復元を目標とし、周辺の生態系と調和した樹林を早期に創造・復元することが可能な手法として、「郷土(ふるさと)の森づくり」を推進しています。

郷土の森づくりとは

横浜国立大学名誉教授・宮脇昭博士が提唱する生体学的シナリオに基づき、限りなく自然に近い森林の創造・復元手法です。自然の植生遷移では数百年かかると言われるその土地本来の森(潜在自然植生)の復元をわずか10数年で行う手法です。これにより、生態系の復元はもとより、 地盤を安定させ、周辺の自然林と連続した森づくりの形成が可能となります。

緑化(森づくり)の特徴

特徴1
その土地本来の構成樹種(潜在自然植生)を20~40種選定します。
特徴2
植栽基盤の造成において排水性等の確保のためマウンドを造成し、その上に植栽土壌(表土)をのせます。マウンド内には建設発生土等を積極的に活用します。
特徴3
高さ約50cm程度の幼苗(ポット苗)を植栽密度1m2あたり3~4本を標準としてランダムに混植・密植します。
特徴4
植栽後、稲ワラ等でしっかりマルチングをします。そのあとは自然に委ね、木々自らの力を利用します。したがって、メンテナンスもほぼフリーです。
特徴5
誰にでも植え付けが可能なため、植樹祭として地域のイベントなどに活用できます。

このように植栽されたポット苗は、最大で年平均1mの割合で成長していきます。この早い成長のため、防音、防火、防風、防雪、集塵、地盤安定、微気象緩和、環境シグナル、CO2固定など森林の持つさまざまな公益的機能を早期に享受することができます。

法面緑化への適用

環境保全に対する社会的関心の高まりとともに、地域固有の多様性に富んだ緑の導入として、樹林によるのり面緑化が求められてきています。

従来の法面緑化は、法面保護を主目的とした種子を配合した基材の吹付けや草本群落、低木林の造成を行ってきました。しかし、これれの方法では、周囲の生態系・景観とはかけ離れたものとなり、また繁茂した群落内に自生植物が侵入しにくいため植生遷移が遅れます。

郷土の森づくりは、これらに対する問題はありません。
郷土の森づくりを法面緑化として適用する場合、安定した植栽土壌を確保することが重要です。

盛土や勾配が緩い切土法面

法面上に間伐材などを利用した土留柵を設置し、平面状に植栽土壌を投入して植栽基盤を造成します。

急勾配の切土法面

法面を段切掘削をしたうえで、土留柵を設置し、階段状に植栽土壌を投入して植栽基盤を造成します。

植栽コンテナ方式

従来採用してきた上記土留柵方式(階段方式)を、施工性の簡略化、コストの低減、斜面の安定性を高めるなどの改善をした植栽コンテナ方式を採用することも可能です。とくに硬い岩盤に対しての段切掘削を必要としないので施工性も向上します。

植栽コンテナは、平坦な製作ヤードで事前にポット苗の植栽まで行ったコンテナを法面上に設置する方式です。コンテナの材料はフレキシブルなヤシ繊維を使用していますので地山への密着性もよく安全でなじみやすいエコタイプとなっています。

緑化ユニット工法

さらに、急な崖地や土留壁としての安定性の確保も必要な場合には、緑化ユニット工法が適用できます。

緑化ユニットは、補強土壁工法で壁面材と盛土材をアンカーロッドとアンカープレートで補強した補強土壁体です。これにより、安定した植栽基盤を確保します。ユニットは独立しているので任意の勾配、地形に応じた曲線形の施工が可能です。壁面材には、コンクリート や間伐材を利用した丸太パネルや鉄材、プラスチックなど状況に応じて使用可能です。この壁面パネルは、樹木の生長とともに被覆され、周辺と調和した自然林の復元ができます。